お寺の前で大泣き

子供を連れて、離婚

荷物は少く、けど生活するだけの荷物。

ダンボール5個とちょっと。

行き場はない。

どこかわからないけど、お寺のようなオープンスペースに雑魚寝できた。

息子と2人で生きるには自由すぎる。

身の危険を感じていつも貴重品は持って行こうと考えた。

天真爛漫な息子はお友だち幼稚園くらいかなと飴玉を分け合ってた

何階建てなのか、かなり人が多い。

何年も撤去されないのが不思議なぐらいの家具。

階段脇に棲むおやじに凄まれた。

のちにここでの活き方を学ぶ。

 

仕事はもう決まっていた。

子供生む前に働いてた工場。

お風呂がないから銭湯に週2回は行かないと。

先日若い女の子が脱水症状で倒れたとか。

水分も食事もなるべくキチンと摂るようにしないと。

仕事から住処に帰ると散らかした息子を言い聞かす、

ココは家じゃない。

家賃は払ってない、いつ追い出されるかわからないし、泥棒はいっぱいいるから。

 

見回りっぽい女性が話しかけず遠くから見ている。

声を潜め更に言い聞かす。

なるべくチキンと小さくしてて。

 

長いこと居る予定が子供連れのためか直ぐに保護。荷物はリュック1つだけになってた。

母が迎えに来てくれた。

 

何年後かお寺が修復工事があり、話題になり訪れた。

亡くなった方にお線香をとふと見上げると写真にあのおやじが。

有名な噺家さんだった。

 

目が覚めたら大泣きしてた。

夢、だった。

事実と嘘が混ざったやけにリアルな夢だった。